【7月8日(月)】
スクーデリアタナカをご覧の皆様、こんにちは。
<寸法・精度>
この業界では当然のことかもしれませんが、スクーデリアタナカの製品の寸法誤差は「1/100ミリ」単位です。
製品の部分ごとに寸法とその誤差が設計図で示されています。
入社当初は「NC工作機械で切削」するのですから、あとは機械任せ、「部品をセッティングするだけで同じ寸法の製品が次々と生産されていく」と、脳天気な考えでいました。
ところが「どっこい」、NC工作機械で設計図通りプログラムしても製品には寸法誤差が出てしまいます。
その要因は、というと、
① 部品のセッティング不良
② 部品そのものが規格外
③ 刃物の劣化(カウントアップ)
④ 切粉の影響(絡み)
⑤ 切削油が切削部に当たっていない
⑥ 1次切削の影響が2次切削に出る
などなど・・・。
特に、①④⑤については「作業を行う人」の責任です。
また、②⑥については、切削前に「1/100ミリ」単位で寸法を測り、「製品の出来上がり」を予測することが重要です。
例えば「部品の寸法が基準より長い場合」は、同じように切削しては「完成品が規格外」になってしまいます。
そこで、「NC工作機械が切削する寸法」を事前に調べ、規格通りの寸法にするには「切削前の部品の寸法」がどのようになっているのか一品一品調べます。
すると、部品には「長いモノ・短いモノ」が出てきます。
これを「分別して控置」、切削せずに後ほど「NC工作機械のプログラムを変更」してもらって切削します。
また、切削が終わると一品一品の寸法を計測しますが、③の刃物の状態などで寸法に変化が現れてきます。
その際は、社長に言って「NC工作機械のプログラムを変更」してもらいます。
例えば、「切削を5/100ミリ短く」してもらいます。
これによって、製品の全長や部分の寸法を設計図の規格に入るようにします。
製品造りは「NC工作機械」の仕事、我々は単に部品をセッティングするだけの作業員、と思っていたらとんでもないことでした。
「NC工作機械」はコンピュータと一緒、「プログラムされたこと」しか出来ません。
そして、「物理的な切削」で「1/100ミリ単位」の誤差が発生、これを一品ごとに確認して微修正、製品の精度を高めていく。
なんと、製品造りは難しい作業でしょうか。
製品造りは「NC工作機械」の仕事、「我々は単に部品をセッティングするだけの作業員」と思ってこの仕事を始めたことが恥ずかしい(笑)
結構「奥深い」この仕事、今日も頑張ってきます。
【7月5日(金)】
スクーデリアタナカをご覧の皆様、こんにちは。
<音>
NC工作機械で品物を製造していると色々な「音」がします。
NC工作機械に材料をセットし切削をしている間は、特にすることがありません。
しかし、以前社長から「音をよく聞いておくように」との助言がありました。
私にはまだまだ「音」の違いが分かりませんが、何回も同じ製品を作っていると秒妙に「音」に違いがあることに気がつきます。
「音」に変化がある場合は、「刃物」の異状(交換時期)や材料の固定不良などがあります。
そして、その「音」の違いが製品の「質」にも現れてきます。
結果、寸法を測ると微妙に規格から外れていることもあります。
特に「大きな音」、すなわち「異音」があった場合は要注意、すぐさま「緊急停止」です。
以前も「チャック」での材料の固定が不十分であったため「チェック」を切削してしまったことがありました。(失敗談)
NC工作機械が切削をしている間、タダ待っているのではなく機械の状態を観察する、これも重要な仕事の1つだと感じています。
この仕事、単純なようでなかなか「奥が深い」と感じる昨今です。
【7月1日(月)】
スクーデリアタナカをご覧の皆様、こんにちは。
7月が始まりましたね。
そして、梅雨の真っ最中です。
毎日、曇り又は雨で湿度は高くジメジメ状態、そして梅雨の合間の晴れで気温が上昇、ますますジメジメ状態になる、そんな中でのスクーデリアタナカの仕事です。
さぞかし、辛いのでは?、と思われるかもしれませんが、スクーデリアタナカの職場環境は極めて快適です。
それは、エアコンで工場内を冷却、多くの扇風機で空気を循環、気持ちの良い環境を作って頂いているからです。
その環境の良さは、「切粉」を持って工場の外に出るとよく分かります。
外に出た瞬間「ムァ~」と身体にまとわりつくような空気感、小雨でも降っていれば尚更感じます。
毎年の梅雨明けは7月20日前後、今月もあと3週間もすればガンガンの日差しで気温が上昇、スクーデリアタナカの職場環境の良さが感じられるかと思います。
梅雨明けを待ちわびながら、今月も張り切って仕事をしましょう!
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